ディズニーアニメーションはもとより、マトリックス、アリス・イン・ワンダーランドと関連映画の枚挙に暇(いとま)がない『不思議の国のアリス』。
このイギリス文学は何故これほどまでに人々を魅了するのだろうか。
『不思議の国のアリス』を知らない人はあまりいないと思う。
世界中でそれだけ多くの人々に愛され続けてきた理由の一つは、おそらく「アリスが分身である」と言うシンパシー(共感)ではないだろうか。
興味本位で白ウサギを追いかけていくアリスとその先に広がる冒険ファンタジー。
現実世界と夢の世界が交錯する物語は、村上春樹の『1Q84』では、パラレルワールドとして、最近では『精霊の守り人』で、ナユグとして描かれている。
物語は「夢だった」とアリスが気づいて目覚めるシーンで閉幕だ。
夢の世界のお話なので、どんなに風変わりなキャラクターが登場してもナンセンスの矛と盾でひょいと身をかわすことができる。
“Fact is stranger than fiction.”
奇想天外は夢の中ではつきものだ。しかし、「事実は小説より奇なり」もまた真実である。
いずれにしろ、大人も子供もみなアリスになりきって冒険を楽しもう。
楽しみたい。いや、楽しめたらいいのになぁ。
どんなに嫌なことや大変なことがあっても、ネオが弾丸を避けるように華麗に回避できたらなぁ・・・と一瞬思うのだが、毎回これでは人として成長できないだろう。
マトリックスのネオもアリス同様、救世主として描かれていると言う見方がある。
人々を救う救世主。それは道に迷い救いを求める人間に必要な存在。
いつの時代も救世主と言う名のヒーローやヒロインが求められるのは、それだけこの世が混とんとしたカオスの証なのだろう。
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*写真:おはなしの森シリーズ⑥『ふしぎの国のアリス Alice In Wonderland』(ラボ教育センター)
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