Where the Wild Things Are [ Maurice Sendak ]
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モーリス・センダックの『Where the Wild Things Are』(『かいじゅうたちのいるところ』)は、2010年に実写版の映画が公開され、世界中で約2000万部が売れているベストセラーだ。キャラクターグッズも大好評で人気も高い。
BGMは打楽器のビートに乗って、民族音楽をうっすらかけ物語の世界に誘う。
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絵本の読み聞かせが終わると、子ども達は粘土で怪獣を作る。好きな色でたくましい想像力を活かし制作するちびっ子アーティスト達。
長い首やぎょろぎょろした目、かなりユニークな怪獣がたくさん生まれ、それぞれが島に向かった。
箱庭の青い海に浮かぶファンタジーの島に到着する怪獣たち。
ワクワクしながらTくんが待っている。その目線はテーブルの高さギリギリでとても愛らしい。
この箱庭は以前カウンセリングの先生からお借りしたものを基にDIYで作った。
内側のブルーは、空にも海にも見立てることができる。
ところが、本来は箱庭療法に用いるのだが、なかなか出番がなく、日頃からその使い道について考えあぐねていた。
そこで今回は子ども達の夢の島、ファンタジー・アイランドの舞台となったのだった。
以前『にじいろのさかな』を読んだ後、子ども達が作品の魚を手に持って泳いだことがある。
その日はブルーシートを敷き、青いのれんをかけて海の演出をした。
今回の『かいじゅうたちのいるところ』の島もなかなか良い雰囲気だった。
音楽や背景などをちょっと工夫してみる。お母さんがひと手間かけて愛情弁当をこしらえる。
その心意気=演出が、後々効いてくる。感性豊かな人になる。相手を思いやる想像力につながるのだ。
そう、大人にとっても子供にとってもこの「ひと手間」が、実はスパイスであり大切な人生のバイブレーション。
この絵本のラストでは温かいお母さんの夕ご飯が主人公を待っている。
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