毎月、英語絵本の読み聞かせをしている。
読み聞かせをした3年間で、子ども達から初めて拍手をもらった記念すべき作品が『MOON MAN』(作:トミー・ウンゲラー/邦題『月おとこ』)だ。
図書館で偶然見つけたこの絵本、イラストがかなり独特で、ムーンマンの顔が何とも言えない不健康な色をしている。
Moon Man [ Tomi Ungerer ]
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何回か手に取ったが、正直ためらいがあった。
ムーンマンの顔も「?」だったが、月にまつわるお話のためかイラストの背景が全体に暗く、明らかに他の絵本とは一線を画していたからだ。
子供向けではなさそう・・・と直観で判断したため、この絵本を実際読むまでに時間を要してしまった。
ところが、なぜかインパクトがあるこの絵本に魅せられ、ついに子ども達に披露することに。
まずは月の満ち欠けのお話しから。
M君は「僕、知ってるよ!」と早くもノリノリ!これはいけるかも。
手ごたえを感じつつ読み進めていく。
ストーリー展開は非常にテンポよく、スリリングで現実味もある中、ファンタジーで破天荒・・・
ムーンマンなので、脱出方法も冒頭の「月の満ち欠け」を上手く利用する。なんてスマートなのでしょう!
お約束(?)のロケットも登場し、もう一度「月の満ち欠け」手法でムーンマンはコックピットへ・・・
子供向けの絵本コーナーにしっかりと置かれているのだが、ただ可愛らしいだけではないシュールなイラストにリアリティのある展開。
案の定、まんまと大人がやられてしまった!
こう言ったお洒落なイラストやストーリー展開の絵本に出逢えた時は、絵本って子どものためだけじゃないなぁとつくづく感じる。
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